摂取すべき脂質の種類を知ろう
ダイエットを目的に食事改善を行う際、主に脂質のカットや制御を行う傾向にあります。ただ脂質カットをしすぎると、乾燥肌や髪の毛が痛みやすくなるなどの影響が出る可能性があります。私たちの体の細胞を取り巻く細胞膜を作っているのが脂質であり、脂質は体にとって重要な要素であるホルモンの材料でもあるため、脂質カットにより体脂肪を燃やすためのホルモンがうまく働いてくれなくなることがあるのです。
結果的に女性の場合は月経不順・PMS(月経前症状群)などが起こることも…。牛肉や豚肉・鶏肉の脂身など動物性脂肪ははなるべく避けることが望ましいのですが、魚や植物性油のオリーブオイルやアボカド、アプリコットオイルなどは適度に取り入れて過度な脂質カットを行わないよう心がけましょう。
脂肪酸について知ろう
脂肪酸とは脂質の主要な構成要素で体内では活動のエネルギー源、細胞膜やホルモン、核膜などを構成したり皮下脂肪として内臓の外部刺激からの保護などをする働きがあります。
脂肪酸は食べ物によって飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸に大別されます。
◎飽和脂肪酸=「脂」
肉・乳製品・卵黄・ココナッツ・チョコレートなどに多く含まれる飽和脂肪酸は過剰摂取になりやすく健康リスクにもつながります。また健康リスクの高いトランス脂肪酸も含まれます。
◎不飽和脂肪酸=「油」オメガ9、オメガ6、オメガ3などに分類されます。
<オメガ9>
体内で合成できるため必ずしも食事から摂る必要はありません。代表的な脂肪酸はオレイン酸で血中の悪玉コレステロールの濃度を下げる働きがあります。
<オメガ3とオメガ6>
必須脂肪酸と呼ばれ体内では合成できません。この2つは正反対の性質をしており、オメガ6は体内の細胞膜の形成に関わり中枢神経の構成にも深く関わっています。過剰に摂取しすぎると体内の炎症を増やし、アレルギーや喘息・リュウマチや炎症を引き起こすので注意が必要です。
オメガ3は細胞膜を柔らかくし炎症を抑える作用があります。つまり痩せるために摂るべきなのは、分解されるとオメガ3になる脂質で、新鮮な小魚、亜麻仁油やくるみなどにオメガ3が含まれています。
脂質は人体には必要な栄養成分なので、それぞれ適量を摂取することで健康維持を心がけましょう。
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